2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

どの道を行くべきか②

思い出すのは、6才のときのこと。 祖父が死んだときだ。 父は私を見下ろし、「愛してる」といった。 父の父、祖父は長崎の島にいた。町議会議員を長く勤めた人で、賞ももらっていた。酔って崖から落ちたという祖父は、片目がなかった。義眼の気味の悪さに、…

どの道をいくべきか

伯父が死んだ。 お茶のついでに母から香典返しを受け取る。私は告別式には出てない。 会葬礼状には華々しい経歴が書かれていた。医学に邁進していたこと、晩年は孫に恵まれ、趣味に没頭していたこと。なんてすばらしい人生だろう。誰も文句がつけられない、…